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FF14希少人種の神

もうネタになるような直結の話はないので周りにいる普通の人の話を書こうと思う

素晴らしい人なので名前を晒すけどちっくさん

我がFCメンバーである

ちっくさんはFCメンバーの紹介でうちのFCに入ったんだがしばらくは一言の会話もなく空気のような存在だった

うちのFCは基本的に挨拶も気が向いた人しかしないしログアウトもコンテンツ内で落ちるような雑さなのでそういう人も珍しくなかった

自分いますよっていうアピールしたい人は挨拶してるくらい

必ず挨拶しなきゃいけないのはおにぎりだけだった

ちっくさんはFCメンバーと同じ固定に入っていて固定の日にログインしてきてあとは無言っていう人だったので性格も何もわからない謎な人だった












ずっと空気だったちっくさんだが1度か2度ほどだけPUBGを一緒にした

VCだと声が硬めだったからきつい性格の人なのかなという印象

それからまた期間が空いて私たちがオフ会することになりらるちゃんがちっくさんにも会いたいということでダメ元で声をかけてみることにした

あっさりOKだった

ただ仕事後になるということで遅れて合流することになった

らるちゃんはちっくさんに焼肉おごってもらうって張り切っていた












そしてオフ会の日、2次会から待ち合わせして参加

最初の性格きつい人なのかなという印象とは真逆のもやし・・・柔らかそうな人だった

見た感じ草食系って感じでタイガーと同じ年齢だったがかなり若い見た目だった

東京初心者ばかりの私たちは仕事後に来てくれたちっくさんにお店を探させて選んでもらいついていくだけというなんとも気の使えない集団だった

割と人数がいたから3連休中だったのもありなかなか入れるお店を探すのに時間がかかった

それでもちっくさんが探してくれた

ちっくさんは仕事後だったのでまだ食事をとっていなかったので食事しつつ、私たちはすでに1次会でたくさん食べてきたのである程度のお酒があればいいやという感じだった

飲み放題にはせずにお酒いらないとかいう人もいたので普通に各自注文していった

ドア側で食事するちっくさんに横に座っていた私だが気も使わないままタイガーに絡みまくっていた

オシャレな感じというよりは酒場っていう感じのお店だったのでお酒はなかなか濃いものが多かった

酒が弱い私には結構きつかったがもう飲んでる人も全然いない中ひたすらゆんぺりとタイガーに酒を飲ませ続けた

ちっくさんもお酒は強い人みたいで一緒にお酒を楽しんだ












楽しく飲んでいたのだが次の予約があるからとラストオーダーになってしまってみんなお手洗いなどを済ませている間に会計金額を聞きに行こうとした

私が「お会計いくらか聞いてくるね~」と言って席を立ったら隣にいるちっくさんから神のお言葉が聞こえた

「もう払ってあります」

もう払ってあります・・・?

もう払ってあります・・・?!

私は今まで何度か男性と食事などをしたことがあるけど約10人近くいたオフ会メンバー

らるちゃんの分は出してあげたりするのかなーと思ったけどまさかの全員分をちっくさんが出してくれていた

FF14というゲームでこんなことができる人に出会うと思わなかった

ありがたくご馳走になった

そして3次会のお店に移動することにした












もう時間を潰すだけになっていたのでおにぎりのバスの時間まで待つ感じになった

意外とすぐ時間になってしまいお会計しにいった

割り勘の金額を計算したらまたちっくさんが多く払ってくれて一人1000円になった

なにもしていなくてオフ会に誘っただけなのにここまでしてくれるちっくさんは神だった

いくら年上だとしてもらるちゃんとおにぎり以外ほとんど知らない人なのにもう神以外の言葉が出てこなかった

そして帰る時間になり帰り道がわからない私は電車も案内してもらうことになった

来た道を戻ることにしたのだが乗り換える前に満員電車に慣れていなかった私が急激に吐き気がひどくなり一応帰る方向が近いちっくさんが近くまで付き添ってくれることになった

ある程度人が減って座れたものの一度吐き気がひどくなった私は耐えきれなくなり一度降りて休ませてもらうことになった

もう平謝りである

駅のホームでうずくまっていたらまったく知らないお姉さん(私より若い)に声をかけられてこのお水まだ開けてないから飲んでください、辛いですよねと言われて知らない人にまでお世話になってしまった

ちっくさんもお水を買ってくれて知らない人にもらったといったら笑われた

そして目的の駅までついてタクシーまで案内してもらって本当にすいませんって言っていたらちっくさんがタクシー代をくれた

駅まで送ってもらって更にタクシー代なんてと思って断ったのだがいいからいいからって感じで押し切られてタクシーの運転手もいたので時間をかけるわけにもいかずありがたく甘えさせていただくことになった

よくある女性の文句でタクシー代1000円しかくれなかったとか3000円しかくれなかったとかいうのがあると思う

ちっくさんはタクシー代全部分出してくれた・・・

ここで一緒にラブホテルという展開やお誘いがあるわけでもなくただ善意で私にここまでしてくれた

本当にただの知らない女なのに・・・

こんなFF14というゲームでここまで人間性のできた素晴らしい人間に会うと思わなくて感動した

残念ながら既婚者だ

今まで何人もの既婚者に出会ってきたが全員に爪の垢煎じて飲ませたいと思う出来事だった












FIN
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